レコードで行こう!

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 執筆協力した、オントモムック「レコードで行こう!」が発売になっています。

 数年ほど前から、音楽愛好家の間で、静かなアナログブームが起きているといいます。針が音溝をトレースして振動を起こし、それを増幅するのがアナログレコード再生ですが、再生に色々と手間が掛かる分、音楽と向き合う時間やその密度、そして自分の思い通りの音で再生する喜びが多いのは言うまでもありません。

 さらに、何よりも魅力的なのは、その優しい「音」の質感でしょう。レコードの音は、不思議と長時間聴いても耳が疲れにくいように感じます。実際この本の取材で、最新プレーヤー23機種の試聴&レビューを担当しましたが、長時間にわたる取材の後も、全く耳が疲れていませんでした。これは、デジタルソースを用いた取材ではなかなか経験できないことです。

 物事いかに効率化するかが重要視されることの多い時代ですが、「音楽」だけにゆっくりと向き合う時間を持つことで、得られることも多いと思っています。

 これからアナログを始めようとする方、そしてまたこれからアナログを再開しようとする方、そのどちらにとっても有用な本であると思います。

 ぜひお手にとって頂けましたら、一筆者として嬉しい限りです。

http://www.ongakunotomo.co.jp/kagutsu/k235.html